IC1805とIC1848
えーとみなさま、新年いかがお過ごしでしょうか。 新年のご挨拶の時期もとっくに過ぎてしまっていますが、今年もよろしくお願いします。
昨年は車以外は特に機材の増強もなく、基本的に撮ってきた天体写真があったときにその顛末を記録するブログになっていますが、すがすがしいほどに晴れない一年でしたので、更新もほとんどなかったですね。今年もどうなることやらです。。
というわけでローテンション気味に、年末年始のお休みももう終わりですが、11月に撮ってきた撮影対象をいまさら処理しています。
昨年11月11日、18日に、育樹祭記念広場で撮ってきたものです。
IC1805とIC1848
2017年11月11日 20:12-23:01 2017年11月18日 21:51-22:30
L: 300秒x26枚 R: 60秒x10枚、G: 60秒x10枚、B: 60秒x10枚
合計露光時間 160分
Borg67FL+マルチフラットナー1.08xDG(7108) 合成f324mm F4.8 QHY16200A冷却CCDカメラ -20℃ iOptron CEM60 PixInsight+PSCC
育樹祭記念広場駐車場+朝霧高原
Astrobinはこちらです。
いつものツイン撮影はしたんですが、EOS 6D+55FLで撮ったRGBの色がどうも気に入らず、朝霧高原であらためてRGBを撮り直してきたもので処理しました。そのため、撮影データとしてはツイン撮影ではなく、シングル鏡筒での撮影になっています。
67FLとKAF16200の画角では、ハート&ソウルはどうも窮屈な画角になってしまいました。。 もう少し左右の広がりがあったらよかったですね。
でもこのときはモザイクするほど晴れが見込めなかったので、1枚もので撮りました。
露光時間も足りないので、凝った処理はせずあっさり仕上げましたが、色合いはキレイに出たかなと思っています。
ところで、今回は没にしたデジカメのRGBですが、現像時に星の回りに擬色が出るのが気に入りません。 例えばこんな感じです。
色収差かと思いましたが、Photoshopで現像すると出ないので、どうやらPixInsightのDebayer処理の時に出る問題のようです。
こちらで議論されているように、同じような問題に悩まれている人もいるらしく、解決法としてはBayer Drizzleを試すように、という示唆があります。
Bayer Drizzleは、以前にはBatchPreProcessing(BPP)スクリプトに対応オプションがありました。 こんな具合です。
しかし、今のバージョンのPixInsightのBPPにはこれがありません。
しばらくBayer Drizzleをやっていなかったので気づきませんでした…。
調べたところ、どうやらBPPではBayer Drizzleはサポートされなくなり、今はDrizzle法のためのDRZファイルが拡張され、より自然なかたちで実行出来るようになったようです。
BPPでサポートされなくなったのは、AlignmentやIntegration処理は、LocalNormalizationなど、より細かい設定が必要なケースが多くなってきたため、CalibrationまではBPPで行い、もうその後の処理は手動でやってね、ということでしょう。
実際、BPPでスタック処理までやろうとすると、ここでやるのはあくまでトライアルだからね、本番はチューニングしながら手動でやってね、という注意書きが出ますね。
というわけで、今の手順に従って上の画像の処理をBayer Drizzleでやってみたら、以下のようになりました。
あら。確かに擬色が消えますね。。
星の写真の処理ツールとしてのPixInsightなのですが、Debayerがこんなことで大丈夫だろうか…? だってBayer Drizzleを可能にするには、Dithering必須で、ある程度の数のデータが必要ですから、1枚もので現像出来るというわけではないですし、Bayer Drizzleすると結構処理時間かかりますしねえ。。
Bayer Drizzleの今の処理については、例によってドキュメントがなさげです
需要があれば記事にしたいと思いますが、需要ありますかね…?
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情報有難うございます。
BPPで全部済ませていますが、偽色には気がつきませんでした。
Drizzleを試せと言われてもディザガイドで多枚数は大変ですしハードディスクの浪費も大変なものですので勘弁してほしいところです。
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こんばんは!
私も55FL+6Dの時のやつを見てみたら、同じ様な現象がありました。と言うか、言われなければ永遠に気付かなかった様な。。
拡大してみると、55FLの青ハロも気になってしまいました^^;
Ditheringで対応できるにしても、私のEQ3ではガイドが安定しなくなるかもしれないし、元々気づいてもいなかったから、これからも気にしなければ良いのかも^^
でも、Bayer Drizzleの記事はお願いします!
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こんばんは。
今年もよろしくお願いします。
やはりDebayer怪しいですか。。。
私も必死でGoogle翻訳で色々ネタを探ってましたがなんかそんなこと言ってる気がする~しかわからず困ってました。
需要はありますのでぜひよろしくお願いします!
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今年もよろしくお願い致します(^^)
さすがYKMさん、という写真ですね~
奥行きがあって美しい。細部にもこだわる素晴らしいハート&胎児です。
Bayer Drizzleの記事は難しそうですが、今年は短い焦点のものもやってみたいので、星が太らずにキリッとしているYKMさんの作品を参考にしたいところからも継続をお願いします。
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> マルさんさん
今年もよろしくお願いします!
BPP、特にLRGBなどしてるときは便利ですよね。アレがコレでコレがあーで。。。あーっ!ってなる私などには必須でございます。
擬色はカメラの状態なんかにも左右されるのかもしれませんので、すべての人にあらわれるのかどうか、わかりませんが、今度チェックしてみて下さい。
ほんと、Bayer Drizzle大変なんですよ。いま、処理中の対象ではあっさり512GBのSSDが容量オーバーになりました…。出来ればあんまりやりたくないですねぇ
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> やまぎりさん
今年もよろしくお願いします!
おお、ありましたか…。これ、LRGBで使うと擬色の部分が特に強調されてしまうんですよ
青ハロはね、もう55FLにはつきまとう症状ですので^^;
記事票1ということで、次回書きます~
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> たじさん
今年もよろしくお願いします!
同じような症状ありますか。
Bayer Drizzleが唯一の解ではないと思うんですがねえ…。
記事票2ということで、次回書きますね!
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> kola29さん
今年もよろしくお願いします!
そうなんです、本当はL画像3時間以上撮ってるんですが、子午線フリップしたあとの半分くらいがどうしてもキチンと星が合わなくて、ボツにしたら星が締まってきました。
以前だったら無理矢理スタックして、Deconvolutionでなんとか…とか、貧乏根性だったですが、ばっさり諦めることができるようになったのは進歩ですかね…
記事票3? ということで、次回書きますぅ。
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あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
小生なら絶対気付かない問題ですね(笑)
ピクセル等倍に拡大しなくても、明るい星の周りにはやはり目立つのでしょうか?
このところ、月齢も悪いのですが、天気も悪くて困っています。
早く撮り始めをしたいところです。
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> ウラカンさん
今年もよろしくお願いしまっす!
ごくたまーに防府には出没しております。
こないだは防府マラソンの日におりました。参加はしてませんが(笑)
この問題、デジカメデータのまま仕上げるならあまり気にならないのですが、
ウチの場合はLRGBの素材に使っておりまして…
Lを入れ替えると、明るさはあくまでLの明るさに強制されてしまいますので、RGBの明るさでつじつまを合わせる都合上、偽色が強調されてしまうようなのです。
おっしゃるように、明るい星の四方が紫色ににじむのが特長です。
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今年もよろしくお願いします。
astrobin見ましたよ。毎度素晴らしい画像ですね。
南米のヤツも良かったです。
PixInsightは使ってませんが、結構普及しているんですね。
今年は導入してみようかな。
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> ゴットハンドさん
今年もよろしくお願いします!
ゴットハンドさんのところのトリプル鏡すごいですね。界隈の話題になっていますよ^^
astrobin見ていただいて恐縮です。イイネもいただいており、ありがたい限りです
南米のヤツはですね、密かにやっています