満月なのに遠征
ほぼ2ヶ月ぶりの更新です。
去年の今ごろは、福島に行ったり長野に行ったり、あちこちで撮影出来てたものですが、今年は7月はほぼ全滅。
8月になっても、まったくもってすっきり晴れる日というのがないような気がします。
まあ、平日には晴れてた日もあったみたいですが、さすがに平日には出動出来ません…。
こうなったら、たとえ月があっても行けるときに行く。
禁断症状が出る前に(笑)
というわけで、先週の土曜日、満月であるにもかかわらず、撮影に行ってきました。
2ヶ月機材に触ってないので、成果はともかく、リハビリが目的です。
場所は予報で晴れそうな天城高原。
現着は17時ごろ。当然ですが、同業の方はひとりもいません(笑)
が、明日山登りされるという方が、車中泊でお一人いらっしゃいました。
聞けば徳島からはるばる遠征とか。昨日は筑波の方で山登り、そして明日は天城山と、連泊しながら楽しまれているお方でした。
若い頃から冒険がお好きで、昔はシーカヤックで西日本の海岸線を制覇したけれども、今は体力的に海は危ないので山登りを楽しんでいるとのこと。その若い頃の体験を自主出版の本にまとめたので、良かったら読んでよと、本を無償でわけていただきました。無償でなんて申し訳ないなあ、と思いながら、ありがたくいただきました(^^)
ひとりで山奥の深夜の撮影遠征もなかなか寂しいものがありますが、単独シーカヤックによる海岸線踏破は怖かったでしょうね…。おみそれしました。
セットアップ中のひとこま。向こうの方に写ってるワゴン車がその方の車です。
こんなところで思いがけない出会いもあるものです。
で、当夜ですが、リハビリですから、来たるべき本番に備えて、セットアップなんかで忘れちゃってるところの思い出しとプロセスの見直しが出来たのでよかったです。
特に、撮影ソフトウェアで常用しているAPTのプレートソルバが、新バージョンでAstroTortillaからPlateSolve2というのに変わっていて、導入と同定のためにどの程度使えるのか? を評価してみました。PlateSolve2は、まだAPTとのインテグレーションが完全ではないのか、AstroTortillaほどの使い勝手は実現出来ていませんでしたが、同定速度はかなり速いようです。今後使いこなして行ければよいと思います。
あと、極軸設定ツールのEQAlignというのも用意していたので試して見ましたが、こちらは残念ながら赤道儀との接続でエラーが起こり、試せませんでした。
そんなこんなのテストがあったので、撮影自身は夜も更けた頃からぼちぼち。
PlateSolve2の操作がいまいちわからないままに写野を決めつつ撮ったので、モザイクがこんなことになってしまいました…。
2015年8月2日 1:42ー Borg67FL+マルチフラットナー1.08xDG(7108) f324mmF4.8 QHYCCD IC8300冷却CCD 0℃ (たぶん)Hαフィルター 5分x4枚コンポジット、3枚モザイク(左上欠け) 合計露出時間 60分 CEM60赤道儀 APT 2.91 QHY5II-L+PHD2 2.5.0オートガイド SI7、PSCC 天城高原
NGC7000の肝心な部分が…。
モザイク1枚あたり20分の露出ですが、冷却CCDの16ビット階調のおかげか、満月にジャマされてもそれなりに撮れてますが、露出時間が少なすぎですよね。
ただ、フィルターホイールがちゃんと回転していたかが怪しくて、Hαフィルターが適用されていたかどうかが不明です。たぶん適用されてると思うんですが、フィルターホイールはちゃんと整備しなくてはダメですね。
当日は湿度がすごくて、結露防止ヒーターを巻いていたにもかかわらず、補助鏡として使っていたWO71の方は結露してしまった程でしたが、冷却CCD IC8300のチャンバーも結露してしまい、こんな絵が撮れてしまいました。
仕方なく冷却温度を0℃まで上げて撮影しましたが、やはり結露対策を考えないとダメなようです。IC8300にはチャンバーのヒーターも内蔵されているのですが、日本の高温多湿には勝てなかったようですね…。
明け方、徳島の登山家の方が声かけてきました。
「本もう少し要らない? 余ってるからもらってくれると嬉しいんだけど」
あ、余ってるんですか。。そうですか。。
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久しぶりの更新待ってました。
やはり、定期的にやってないとダメですね。強制引退させられますw
で、本はもっと貰って来たのでしょうか。。。一番気になります(笑)
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はい、たじさんやkola29さんがあちこち行かれてるのでそわそわして仕方ありませんでした。次は本番、あとは晴れるだけです!
本ですか?あ、余ってるので要りませんか、、?
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ほんと、久しぶりの更新ですね~
リハビリは無事できたようで何よりでした。
冷却CCDによる北アメリカ星雲、素晴ら・・・・肝心なところがない!
もうちょっとリハビリ必要ですか(笑)
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kola29さん、肝心なところが欠けてしまいました。これはやり直し決定ですね~。
というか、もうこの夏はこの対象しか撮れない気がしてきましたよ…。
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こんばんは。YKMさんの色々なソフトを使いこなす&チャレンジする事をいつも感心しております。以前、EQalignをご紹介頂いたのですが、ダウンロードだけでほったらかしでした。。ドリフトよりも短時間で極軸設定ができると期待して、トライしてみようと思います。でも、ニワトリさえもやる機会が無い様な。。
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北アメリカは残念でしたねぇ(笑)
こちらも撮影ブランクが空いていたためか、
あちこちで凡ミスを連発しています。
しかし冷却CCDも大変ですねぇ。
もう少し楽ならいいんだけどなぁ。
カラー撮影だとシステム全体が複雑になりそうで、中々踏み切れません。
それ以前に、先立つものも・・・・・(笑)
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おおお!やまぎりさん、お久しぶりです! お元気ですか??
何か遠くに行かれているようなコトを耳にしましたが…。
EQAlignも基本ドリフト法なので、測定時間はかかると思います。ですが自動的に極軸ズレを測定して、ズレ量を星の導入で修正するという手法なので、繰り返し追い込むよりは早いハズと思っています。もし成功したらレポートして下さい。
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ウラカンさん、おはようございます。
冷却CCD、撮影時にはいろいろと、DSLRにはない面倒をみる必要がありますが、撮ってしまえばデータ自身は扱いやすいという気がしています。
画像プロセッサでいろいろなことをしていないためでしょうね、なんというか、素直です(笑)
今回は月明にもかかわらず、フラットもばっちり決まっていました(笑)
それと、今回のように白黒で割り切ってしまうと、カラーバランスで悩まずに済みます
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こんばんは!
今年の8月は昼間はまずまずの晴天なのに夜になると雲が広がることが多いので、月が出ていても星撮りに行きたくなりますよね^^;
極軸設定ツールでEQAlignというものがあるのですね!
とりあえず日本語訳のマニュアルをダウンロードして理解できるか一度目を通してみます^^
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M45プレアデスさん、こんばんは。
関東は明日はようやく晴れそうなので、みんな目が血走ってますが、やはり読みが難しい雲行き。もしかするとオケラかも知れませんね…。
そうなったらお休み明けのストレスが大変です