AstroBinにPNGで投稿すると色が変になるわけ

前回の投稿から、高解像度の作品をアップするのにAstroBinを利用し始めました。
AstroBinは無圧縮の画像でも、PNGフォーマットを使ってアップロード出来ます。
なので早速アップロードしてみると、Photoshopで見た色合いと違っています…。
JPEGでアップロードした場合:

PNGの場合

色あせていますね…。
なんでかなー、と思って調べてみました。
PNGを作成するときの手順はこうでした。
– ステライメージやPixInsightで処理した画像をTIFFにして、Lighttoomに取り込み – Lightroomから、外部アプリケーションを起動でPhotoshopに画像を取り込み、ポスト処理 – Photoshop上でSave AsでPNG変換
ここで、LightroomからPhotoshopへ外部アプリケーションとして画像を受け渡すときには、デフォルト色域としてProPhotoRGBが使われています。

ということは、Photoshopに取り込まれた状態のTIFFは、ProPhotoRGBの色域で表現されているということです。
その状態でPNGに保存する場合(Save Asを使い)

ICCプロファイルが埋めこまれるように見えますが、

PixInsightで見ると、埋めこまれていません…。
まあそもそも、ProPhotoRGBのプロファイルが埋めこまれていたとしても、AstroBinで正しく扱えるかどうかは疑問です。ブラウザー依存な気がします。
対処法は、Photoshopで、色域をsRGBに変換してから、PNGに保存します。
こうすることで、PNGにプロファイルが埋めこまれていなくても、webアプリケーションであるAstroBinでは、デフォルト色域として(おそらく)sRGBが使われるので、うまく表示されます。
カラープロファイルなしでキモチワルイ気がしますが、PNGに色域が正しく埋めこまれない以上、こうするしかないと思います…。
Photoshopで色域の変換は、PhotoshopCCの場合、編集→プロファイル変換です。

これで変換した画像をPNGとして保存し、AstroBinにアップロードしてみると、

JPEGと同じ色でアップされました。
普段はsRGB色域を使い、LightroomからJPEGしか出力したことがなかったので、今回PNGをPhotoshopから出力する必要に迫られ(LightRoomからはPNGが出せません)るまで、色域の問題に気づきませんでした…。
普段からAdobeRGBでワークしている方には常識なのかも知れません。
でもおかげで、色域について、いいお勉強になりました。

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