遠征記録 – 浄土平

もう新月期は待たずに晴れそうとなれば出撃する、と言いました。
どうせまだIC8300とか光学系とかのテストだしね。 月があろうがなんだろうが気楽に行けばいいんじゃないの？ 気楽にいこうよ、ささっとね。
でも近場は晴れそうにないのよ。
近場じゃなければ晴れそう。。。特に北の方。。。北。。。
というわけで、昨日浄土平へ行ってきました。
全然気楽じゃないです。往復680キロ。。。ぐったり。
やっと今ブログ書く気になりました。
というわけで遠征記録行きます。
行くのは連休の中日なので道路はそんなに混まずに済みました。
途中雨は降りましたが、現地に近くなると晴れてます。
やはり予報通り、雨雲の北限を抜けたようです。
登る途中のヒトコマ。眼下の福島市をのぞみます。

現地到着は17時半くらい。
晴れてます。(≧∇≦)

浄土平はね、高校の時から憧れの地でした。いつかここで星が見たいと思っていたものです。

広い駐車場に車を置いて日没を待ちます。
まわりはハイカーの方が多く、登山が終わると静かに帰って行かれます。
夜になってもやはり安定して快晴です。これはじっくりとテストできる。。。いや、テストなんてしてるのはもったいないくらいの星空です。
さすが標高1,500メートル。東の方は福島のあかりが上がってくるのかかぶっていますが、天頂から南、西の方は透明度が素晴らしく、さすがです。
気温も冷え込んできて、6℃にまでなりました。
しかし。。。日没を過ぎると意外なことに、一般のビジターさんがどんどん来ます。
走り屋さんなのか、普通の星を見に来た人なのか、あるいは車中泊する方なのか、とにかくヘッドライトを四六時中浴びせられるので、本気で撮影や星見するのはこの場所ではムリみたいです。
あとで聞いたら、ビジターセンターの裏の砂利の駐車場が星見の方の定番なんですね。知りませんでした。
ま、機材テストなんでいいんです。いろいろと経験値を積みました。
まだ光学系のフォーカス出しさえまともにできていないので、撮影なんてまだまだ先です。
でも一枚だけ、テスト中に撮影したのを載せておきます。

2014年9月14日 21:03-21:08 露出5分 Borg 67FL レデューサー0.85x(7885)にて合成f255mm、F3.8 Kenko Astro LPR Type1 QHY IC8300 -10℃ K-ASTEC GF50赤道儀オートガイド 福島県 浄土平
仮撮りしたダーク1枚引きのみ、フラット処理なし、強調処理なしの撮って出しです。 まだフォーカスやレデューサーのバックフォーカス寸法出し、平行度など全然自信がありません。 露出もたった5分。遠征記録写真ということで。。。
まあイメージャ自身はありふれたKAF8300なので、新鮮味はないです。
夜半になって月が出てきましたので撤収しました。普通の三脚持って来てれば、ぽっかりと吾妻富士に浮かんだ印象的な月が撮れたのに残念です。
でも、月が出るまでキッチリ晴れてくれました。ありがたいことです。

そして、いまさらですがポータブル赤道儀でこの光学系と冷却CCDを振り回すのは無謀だと気がつきました（遅
35mm相当で500mm超の画角で、光学ファインダーなし、微動なしですから難しいのは当たり前です。
なにより、ジンバルフォーク赤道儀にこの鏡筒と冷却CCDをバランスさせて搭載すると、北を向かないのです。
どのくらい北までかというとですね、もう天頂がムリです。。。北アメリカ星雲とかムリ。
この赤道儀は本来日食遠征用＋夜にちょっとした星野写真も撮れるように設計されているのであって、天の赤道から外れた天体を狙う方が間違っているのです。
というわけで順番を失敗しつづけている当ブログの機材調達ですが、やはり微動のある赤道儀が必要と痛感しております。
何事もやってみないと分からないものですね。。。いややってみなくてもまわりの全員気づいてますから！