PixInsightでモザイク – 重なり部分で整列モザイク

読み手がいるかわかんないけど、またPixInsightネタで行きましょう。
モザイク処理であります。

みなさまはモザイク、どんなツールでやってますでしょうか?
PhotoShopのPhotoMergeか、あるいはMicrosoftのICEが二大巨頭と言ったところでしょうか。
結構キレイにつないでくれますよね。手間も要らないし素晴らしい。

PixInsightでは手間かかります(^^;
しかも、結構うまくいきません

じゃあなんでわざわざPixInsightでモザイクやんの?って事ですが。
と、とりあえず始めましょうか

今回は基本編という事で、まずはベーシックなやり方から。
1. StarAlignmentによる位置合わせ
2枚の画像の重ね合わせの部分の、星の位置の対応関係を突き合わせする事で、両者の位置関係を調整した2枚の画像を作ります。
前回、紹介した作品の素材を使いましょう。

なお、素材はモザイク前に、カブリ取りと基本的なカラーバランスを整えたのち、HistgramTransformationで非線形化(階調圧縮)してあります。
StarAlignmentの前に、画像のどの部分を重ね合わせ領域として使うかを、Previewとして指定します。

だいたいで大丈夫ですが、これをやらないとしくじる事が多いです。。
なんだ、世話の焼けるヤツだと思ったでしょ?  重ね合わせエリアを教えなきゃならんのか。。
そうなんです

次に、StarAlignmentを起動します。

Reference imageとして2つの画像のうちの1つを指定します。
今回は特に広角画像で歪みが大きいので、Registration Modelを2ーD Surface Splinesに、Distortion Correctionをonにし、Distortion Residualもできるだけ小さくします。
そして、Working ModeをRegister/Union – Separateにします。
設定できたら、三角アイコンをドラッグして、もうひとつの画像に落っことします。

すると、整列処理が始まります。
処理が終わると、以下のようなふたつの画像ができます。

Previewの部分を使って、位置合わせした結果がこれです。
まだモザイクできません。。 手間ですね。。
出来た画像を適当な名前を付け保存しておきます。
2. モザイク処理
1.で作成した整列画像をモザイク処理するには、GradientMergeMosaicモジュールを使います。
2つの画像を単に重ね合わせただけでは、お互いの画像の微妙な差が現れて、継ぎ目が目立ったモザイクになってしまいます。
これを調整するのがGradientMergeMosaic です。

GradientMergeMosaicは、ファイルに対して実行するので、先ほど保存した2つのファイルを指定します。
あとはデフォルトのまま。丸いアイコンを押して実行しますと処理が開始され、しばらくするとモザイク結果が表示されます。

よかった!PhotoMergeやICEに比べると手間はかかるけど、なんとかモザイクが出来ました

3. 失敗!
と。。喜ぶのはまだ早い。
継ぎ目のところを拡大してみましょう。。

左から、上、真ん中付近、下の、継ぎ目部分の拡大です。
はい、継ぎ目、盛大に合ってませんね。。
上も真ん中も下もダメです

Borg 55FL+7880は焦点距離200mmのレンズです。周辺の像は収差により平坦性がかなり失われて、さすがのStarAlignmentも整列できない歪みがあったようですね。
そのためにDistortionCorrectionをonにしたのですが、対応できる歪みにも限度がありました。。
4. 対策: Overlay
さて、どうすればいいでしょう。
GradientMergeMosaicにはType of Combinationというオプションがあり、これをOverlayにすると、重なった画像のうち、リストの下の方にある画像だけを使って、上の方の画像は上書きしてしまう、というモードになります。
これを使って実行すると、こうなります。

先ほどと同じ場所を切り出してみます。

ほっ。よかった、星の流れがなくなりました。これで処理も次にすすめます!
5. 本当にそれでいいの?
Overlayでは、2枚の画像の星像はずれたままですが、とりあえずどちらかを上にして下の画像を消しただけです。
画像の順番を反対にして処理すると、

似たような画像が得られますが、

これはずれてる画像のどちらかを選んだだけです。。

上下を変えてモザイクしたものの中央付近切り出しをgifアニメにしてみました。
よく見ると、継ぎ目のところで星が二重になっているところがあります。
輝星が継ぎ目にあったとすれば醜いことになりますし、目立った星雲の構造があったとしてもしかり。
というわけで、広視野のモザイクは歪み取りという問題にぶち当たりました

次回つづく。。

4 thoughts on “PixInsightでモザイク – 重なり部分で整列モザイク

  • アバター
    2016-05-20 at 1:27 PM
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    継ぎ目のgifが異次元空間に飛ばされそうで怖いよ~w

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  • アバター
    2016-05-20 at 2:29 PM
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    こんなコメントしずらい記事にどうもありがとうございます^^
    その辺かじってきましたか~。そういうネタも入れたほうがいいみたいですねぃ

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  • アバター
    2016-05-21 at 11:35 AM
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    小生はまだ経験ないのですが、モザイクってやっぱり難しいのですネ・・・・・
    平坦性だけなら、カメラレンズの方に軍配があがるのかもしれませんが、
    敢えてボーグの直焦点(+レデューサー)で撮影されているということは、
    次回ネタで何か素晴らしいネタが出てくるからではないかと予想しております(笑)

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  • アバター
    2016-05-21 at 11:41 AM
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    よ、読まれてる

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