AstroTortillaによる極軸合わせ – 極軸の修正

前回の続きです。
計算したオフセット値のぶんだけ赤道儀の方位・高度を修正するわけですが、ここで目分量で調整すると、過調整とかいったりきたりがあって、私のようにいいかげんで短期記憶のない人間の場合、途中でなにやってるか分からなくなります。
Star Offset Positioningの記事にあるように、星の位置を基準にしてオフセット値だけ望遠鏡をずらしておき、星が真ん中にくるように修正をかければ、オフセット量の方位・高度の修正が一回で終了することになります。
これを行う機能が、APTにあるAdvanced GOTO機能です。
APTのGearタブのGOTOボタンをShift+クリックすると、Advanced GOTO機能が立ち上がります。実際に動作している画面をキャプチャするのを忘れてしまいました…。

Advanced GOTOを立ち上げると、方位と高度のオフセットを入力する欄が現れるので、先に計算したオフセット量をここに入力してGOTOボタンを押すと、現在のターゲットからオフセット量だけずらした位置に望遠鏡がシフトします。ですので最初にターゲット星を真ん中に導入しておいて、Advanced GOTOを使ってオフセット量だけシフトさせ、赤道儀の方位・高度調整を使ってターゲット星が再び真ん中に来るように調整すれば、極軸合わせが完了したことになります。
昨夜はここでミスを犯してしまいました。方位・高度の調整がより直感的になるだろうと期待して、ターゲット星として北極星を使ってしまったのです。
北極星は極に近いだけに、特に極軸が合っていない状況で画面の中央に持ってくるのが難しいです。それでも、AstroTortillaのCapture and Solveを使うと、何度も試行錯誤しながら強引に中央に持ってきてくれますが、すごく時間がかかりました。
子午線付近の、天の赤道付近の明るい星を選ぶべきです。
というわけで、昨夜はPlate Solvingの確立と方位・高度のオフセット値計算を何度も試行したために時間がかかってしまいましたが、方法論さえ確立できれば、短時間で極軸合わせが出来るのではないか? と思います。試行錯誤がないので所要時間のバラツキがないのがいいところです。あとはAstroTortillaのオフセット値計算の精度がどれくらいか、極軸合わせをしたあとでDrift法など他の方法を使って検証してみたいと思います。
Survey of Polar Alignment Methodsにも述べられているように、薄明が終わるまでには全ての撮影準備を終えたいところですが、並列同架して2台のカメラを準備したり、システムがどんどん複雑になると、足並みが揃うまでに時間がかかり、貴重な撮影可能時間をみすみす逃してしまうことがもったいないです。極軸合わせ、フォーカス合わせ、構図設定という、時間がかかるワークフローのうち、極軸合わせと構図設定という、2つの作業の効率化が実現出来るAstroTortillaは大変有効なツールですね。

4 thoughts on “AstroTortillaによる極軸合わせ – 極軸の修正

  • 2015-03-22 at 11:18 PM
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    こんにちは!
    天城でお会いした際に、alignmasterを試されるとうかがっておりましたので、ブログにアップされるのを待っておりました^_^
    しかし、すごい情報量です。私には理解するのは困難を極めそうです。
    天空の任意の3点を決定して、ピタッと任意の1点の北極星がビシッと決まれば良いはずなのですが。。
    ダメ元でalignmaster、試してみようかな?なんて思ってます^_^

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  • 2015-03-23 at 1:58 AM
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    やまぎりさんこんばんは。そうなんです、AlignMasterは試したいのですが、試用期間が終わってライセンスを購入し、Registrationしようとしてもエラーが起こって先に進めません…。問い合わせしているのですがなしのつぶてです…。

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  • 2015-03-29 at 12:27 AM
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    便利なツールがあるのですね。
    小生の機材は自動導入もないし、極軸合わせには専らドリフトしています。
    それでもAstroTortillaはちょっと気になりますね。
    天体の同定などもできるのでしょうか?

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  • 2015-03-29 at 9:44 AM
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    ウラカンさん、ええ、AstroTortillaはナイスです。昨夜使い倒してきました~。
    導入ならGOTO赤道儀で可能ですが、これがあれば前回撮影した画角ぴったりに復元出来ますので、後日の増し撮りとかが安心して出来ます。途中でピントがずれてしまって明るい星に振り直したい、とか、いま撮ってるモザイクを途中で中断して、優先度の高い対象を先に撮ってしまいたい、という時もまったく躊躇なしにブンブン振り回せます。
    欠点は多用するとPCの電池の減りが早くなってしまうことです…。計算負荷高いんですね~。

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