太郎坊遠征
先週の週末、金曜日の夜に太郎坊に行ってきました。
本当は伊豆の方に行くつもりだったのだけれども、仕事が終わったのが19時過ぎ、現地に着くのはどうやっても23時過ぎになるのがわかり、たじさんとkola29さんも行くという太郎坊に合流したのでした。
最近太郎坊に行くことが多いです。近場だし、標高があるので下界が曇っててももしかして、という淡い期待を抱いてしまいます。
到着してみると22時過ぎでしたが、けっこう多くの人が乗り付けていてビックリです。 さすが、晴れる可能性があるとなれば、みなさん逃しませんね。。
たじさん、kola29さんはともに、ASI1600冷却CMOSでの撮影です。
たじさんはここのところ格闘中のHyperStar C6+ASI1600。
調子が出ない。。と言っていたkola29は。。えっ!? まさかのASI1600MCとASI1600MMの2台体制!すごいことになっていました^^;
うちは、いま実家に帰省中のQHY16200Aの代打、1代目の冷却CCD、IC8300で撮影に臨みました。
しかし、いまちょっと実はシステムの調子が悪いんです。
QHYCCDのASCOMドライバの動作がおかしいです。
おそらくウチのカメラだけじゃなくて、他のQHYCCDのカメラもそうじゃないかと思うのですが、新しいASCOMドライバでは撮影できない状態が続いています。
古いドライバは動くのですが、それはそれでバグがあったりするので、仕方なく、QHYCCD純正キャプチャソフトであるEZCAPを使って撮影します。
まあ、やってできないことはないのですが、やはり使い勝手の点ではAPTに大きく譲るものがあります。
当夜は曇ったり晴れたり、気が抜けない状態だったのですが、一瞬ぱっと、すごい好条件で晴れた瞬間があり、そこで機動力よく撮影出来ればよかったのですが、慣れないEZCAPでの撮影が仇となり、ピンボケのまま露光して終わってしまいました。
わずか10分間の露光ですが、一応これが成果。。
M16とSH2-54
L画像: 2016/6/11 1:45-1:55 300秒x2枚、総露出時間10分 Borg 67FL + 7870レデューサー, fl210mm F3.1 QHYCCD IC8300mono, -20℃ HEUIB-II
RGB画像: 2016/6/11 1:41-1:50 120秒x4枚、総露出時間8分 Borg 55FL + 7880レデューサー, fl200mm F3.6 Cannon EOS Kiss X4 (IR改造), ISO1600 HEUIB-II
赤道儀: iOptron CEM60
PixInsight+PSCC
富士太郎坊駐車場
L画像にしてわずか10分の露光ですが、この時の晴れ方が非常に素晴らしかったおかげで、けっこうよく写ってはくれました。しかしながら、やはり10分は10分。無理やり強調した感は拭えません。
たじさんのところのHyperStar C6+ASI1600で同領域を撮ったものを処理させていただいたのですが、同じ10分台でも色乗りと滑らかさが全然違いました。まるで1-2時間露光した画像のようです。光量の圧倒的な差ですね。
それから、使い勝手の点でも、ASI1600はライブビューが素晴らしいので、ピント合わせと構図決めの一連の作業がとてもしやすそうに感じます。冷却CCDはライブビューのターンアラウンドが長いので、今回のように短期決戦の際には、アタフタしているうちに雲に覆われてしまう、というような残念な事態にもなってしまいます。
ASCOMドライバが安定すれば、少しは改善すると思いますが。。
L画像は完全にピンボケでしたので、もうボツにしちゃおうと思ったのですが、一回Deconvolutionをすることで、ピンボケのためにつぶれている星雲のディテールを復活させたうえで、ボケっとした星像を一旦完全に除去し、RGBのデジカメ画像から星像だけ抜き出して貼り付けるという、フランケンシュタイン的画像処理をしています。
マスクでなく空間周波数フィルターで処理するPixInsightでは、こういうことは割と簡単にできるので、ツイン撮影だと一方が失敗しても、こんなリカバリーの仕方もまあできなくはないです。
それなりに仕上がってはいますが、星の色を出すとさすがにひどいことになったので、やめておきました
次のチャンスではモノクロQHY16200Aで撮影したいものですね。でも梅雨どきなのでしばらくお預けかも。
SECRET: 0
PASS:
おお、マッドサイエンティストとお呼びしましょうw
いや、舌噛みそうなのでやめときます。。。
太郎坊って、近場、手軽、期待がそろうのでついつい行っちゃいますよね。
広いのもあって困ることもないし。まあ、これからは登山シーズン。大混雑なのでその時期はべつのとこですね
SECRET: 0
PASS:
たじさんこんにちは。
登山優先なので遠慮しますよね。あちこち肩身の狭い稼業です。。
SECRET: 0
PASS:
10分でもやはりデジタル一眼より綺麗な仕上がりですね。
ところで、ちょっと基本的な質問ですが、
冷却CCDとガイドカメラを同じパソコンで稼働すると、
パソコンの方が結構もたついたりしないですか?
当家のPCはボロなので到底こういった運用が無理なのですが、
PCをハイスペックなものにするとイケるのかな?なんて考えています。
SECRET: 0
PASS:
うー、ひとつのPCでどこまでいけるか、は、いまちょうど悩んでいる問題です。
うちの場合、CCD+デジカメの撮影操作とPHD2を同居させてますが、それは一応うまくいってます。
これを、CCD2台+PHD2の同居で考えているのですが、これだとちょっと問題ブクミです。
ただ、悩んでるのはパフォーマンスというよりはドライバの品質問題です。。
使ってるPCはベアボーンで、Intel Celeron 2961Yですのでそんなにパワフルというわけではありませんが、メモリは8GB持たせています。
たぶんメモリ量が結構効いてくると思います。