ハイブリッド撮影によるカタリナ彗星
先週末に花立自然公園で撮って来たカタリナ彗星です。
構図の検討もよく分からないままに撮って来たのですが、ちらっとみるとそれなりに撮れています。
試しに恒星基準でスタックしてみると、意外に長いイオンテイルが伸びています。
こうなると、彗星の核基準でスタックするんでは、せっかくの系外星雲がつぶれてしまいます。。
テイルはキレイに出るんですがね。。
というわけで、今回は彗星基準と恒星基準の合成をはじめて試しました。
PixInsightには、恒星スタック用のStarAlignmentとともに、彗星の核基準でスタックするためのモジュール、CometAlignmentがあります。
この2つのツールといろいろな処理を組み合わせると、両方基準の画像を最終的に合成することが出来ます。
で、これが結果。
気をよくして、同時撮影したデジカメのRGB画像も同様に処理して、LRGB合成したのがこれです。
カタリナ彗星(C/2013 US10)とおとめ座の系外星雲
2015年12月20日 4:31ー5:41
【L画像】 Borg67FL+マルチレデューサー0.7xDGT(7870) 合成f210mm F3.1 QHYCCD IC8300冷却CCD -20℃ 300sec x13枚コンポジット、総露出時間65min
【RGB画像】 Borg 55FL+レデューサー0.8xDGQ55(7880) 合成f200mm F3.5 EOS Kiss X4 赤外改造 ISO1600 HEUIB-II FFフィルター 60secx30枚コンポジット、露出時間30min
合計露出時間95min相当 PixInsight+PSCC 花立自然公園
AstroBin画像はこちら
モノクロCCDではLRGB撮影は色ごとに撮る必要があるので、動きのある彗星の撮影には不利ですが、デジカメとのハイブリッドだと、RGBも同時に撮影出来るのでいいですね。
ところで、映り込んでいた系外星雲は、おとめ座銀河団の外れにあるNGC5566とNGC5576だそうです。 おとめ座だけに、他にもいっぱい映り込んでいるようです。
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きれいなイオンテイルですね!Pixinsightも使いこなされていて流石です!私は触りの段階でお試し期間が終わってしまいました^_^;
ダメ元で庭から撮ってみようかな。お月さんがいますけど。朝方に起きれるかな^_^;
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カタリナ彗星と系外銀河両方を生かすスタック処理、お見事です。
Pixinsightは使い方を覚えると色々と便利みたいですね!英語わからないのが致命的ですが^^;
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やまぎりさん、テイルはけっこう淡いので、月は難敵ですね。。
でも、この写真も薄明中のショットも含まれているので、なんとかあぶり出してみて下さい。
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さすらいさん、このスタック処理は少々工夫したこともあるので、チュートリアル的なネタ記事にしようと思います。もしかしたらPixInsight以外のツールでも出来るようになるかも知れないですね。
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きれいですね。系外銀河とコラボとは流石です!
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短い焦点でジミに見える天体はやっぱりジミテンかと(笑)
銀河と彗星が共存して、素晴らしい出来ですよ。
への字のテイルも綺麗に出ています。
小生は早起きが苦手で、この彗星にはちと難儀しています。
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たじさん、もうちょっと色味が出てくれるとよかったんですが、薄明間際の撮影だとカブリが大きいのと、やはり恒星と彗星同時基準の処理はきつい処理なので、うまく色が乗ってくれないですね。撮るときは、意外とテイルが長いので、構図を考慮したほうがよいようです。
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よかった、ジミテン認定です
ウラカンさん、テイルを入れる構図にしたら、系外星雲が外れてしまったかも知れません。そういう意味ではラッキーでした。
ええ、彗星は朝早くが多いので大変ですよね。。