遠征記録: 天城高原
週末は天城高原に遠征して来ました。
本当は直前まで、行くかどうか悩んでました。
前日の機材チェックで、冷却CCDカメラのドライバーが不調なことが発覚。CEM60のASCOMドライバーを導入してからなのか、QHYのドライバーが新しくなったのが原因なのか分からないですが、削除しようがキャッシュクリアしようが事態は改善せず、ついには仮想マシンまで立ち上げてクリーンインストールの状態で試したのにダメ…
デスクトップPCでは動作するので、これはもしかしてハードウェア…? という疑念が頭をもたげたところで、遠征行くならもう出ないと!の時間になりました…。
仕方ありません。当初北関東で考えていたのですが、天城高原の方がよさそうと判断し、冷却CCDはおあずけで、デジカメによる撮影に切り替えて出発です。
現地到着は17時すぎ。特に渋滞もなく着いたのですが、既に大勢の方が器材を展開しておられます。
おお。。これはみなさんそろって大型器材だ…
若干気後れしつつ、当方もお店ひらきです。
本日はCEM60とWO Star71の運用開始、正確には先週初遠征を済ませてましたので2回目です。
CEM60は、高度調整がやりやすい赤道儀です。ウォームギアと円周加工された高度調節機構、センターバランス構造で、器材を同架した状態でも上下動どちらでもスムーズに調節が出来ます。この点はいいところです。
また、高度・方位調整後にクランプを締め固定しますが、締めたら極軸がずれてしまうこともほとんどなく、この点は安心して調整出来ます。
しかし、PHD2のドリフト法による極軸追い込みではなぜかトレンドグラフが安定しません。この点では課題を残しました。
結局極軸望遠鏡で北極星で普通にセットアップしました。
PHD2のドリフト法試行で時間を取られ、撮影開始となったのは20:00でした。
撮影は、出がけのトラブルで撮影対象まで計画出来なかったので、前回里美牧場で撮影したIC1805ハート星雲に対象を絞り、無改造K-5IIsなのでたっぷり露光時間をかける方向で決めました。
おとなりにはTOAST Proとポラリスで星野撮影を楽しまれている2人組がいらっしゃいました。
楽しそうにカメラレンズで撮影されています。
当夜は南天の冬の星座たちがすばらしくよくて、これはお二人のように南天をカメラレンズで狙った方が大正解だったようです。
冬の星座の対象は今回構図検討もしていません。もう初心貫徹。黙々とハート星雲の露出を続けます。
10時頃でしょうか、来られた方が、隣の駐車ロットに入ってきました。
光速の観望者ブログのAyaさんでした。さすが、10年来ここを利用されているベテランさんです。入り方もとてもスマートかつ迅速で、恐れ入りました。
「スモールライトで入るにはコツがあるんですよ~」とAyaさん。駐車場の入り口でまずは車を停め、降りて駐車場を一回りして、空いてる場所を調査。その上で、ここにいま入れてもダイジョブですか? と断りを入れて、さっと入る 。
いや、勉強になります。
しかし、そのAyaさんもびっくりするほど、当夜の観測人数は多かったです。大賑わいでしたね。
当夜は一晩中快晴。天文知識と経験の非常に豊富なAyaさんと星野写真のお二人とでわいわいと、楽しく撮影をすることが出来ました。
撮影成果はWO Star71+K-5IIsによるファーストライトになりますが。少し手をかけたいと思います。 チラ見した限りでは、笠井の華奢なKマウントアダプターが原因か、スケアリングと星割れが出ているかもです。
カメラ三脚も持たなかったため現場写真もなし。帰りがけに見た快晴の富士山がキレイだったので、苦し紛れに貼っときます。
その他の観測地もおおむね一晩晴れたようで、遠征行った方々、久しぶりに堪能されたんじゃないでしょうか。
さて、無事自宅に帰って眠い目をこすりつつメールボックスを見ると、QHYCCDのDr. Qiuからメールが。 ある天文誌でIC8300が取り上げられるよ~、とのことです。
次号記事なので詳しく書けませんが、オーナーとしては嬉しいニュースです。
早いところドライバー問題を解決して、撮影したいところです。
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遠征お疲れ様でした。
空の状態も良かったようで何よりですね。
撮影関連の機材は詳しくないのですが、PCが絡んだシステムは色々大変そうですね。出がけや現地でのトラブルだと、テンションだだ下がりになっちゃいますね。
一時PC関連は相性問題とか色々ありましたが、最近はそれほど聞きません。
でも、撮影関係はあまり一般的ではありませんのでドライバー等の相性等の問題もあるんでしょうか。
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天城高原遠征、天気にも恵まれ何よりでした^^
PCトラブル、私なら解決できませんのでPC買い換えちゃいます。
天文関係のアプリケーションは汎用性のあるものでなく、またFREEのものも沢山使ってますので特定のメーカーサポートなども期待できず、私などPC苦手人間はいつも冷や冷やしながら使ってます。
一昨日もPHD2が一天体の撮影が終わり【STOP】するたびフリーズ。タスクの終了をしても消えず、仕方なくもう一つ立ち上げ。こうしてるうち一晩にフリーズしたままのPHD2がデスクトップに4つも並んでしまい、今行っているガイドに悪さしないかやはり冷や冷やでした(((><)))
作品も早く見せてください!待ってますよ^^
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じ~さん、いらっしゃいませ~。
そもそもがIC8300という、プロトタイプに限りなく近い冷却CCDを使っているため、まだまだドライバーにもバグが多いんだと思うんです。
おそらく、Dr. Qiuからのメールの宛先の数から想像して、世界中でユーザーはまだ4人くらいです。。。
先週、新しいバージョンのドライバーを入れて試したのですが、温度センサーの値が24.2℃から下がらず、温度制御がmax運転をし続けて、バッテリーが早々に上がってしまったという事件もありました。
そんなこんななので、トラブルはあって当たり前、かもしれませんです
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kola29さん、いらっしゃいませ
あああ、PHD2、タスク終了しても消えませんよね!
その場合は、私はいつもPC再起動してキレイな気持ちで再開します。
昨夜も不用意にPCの画面を閉じてしまったらサスペンドしてしまい、PHD2もヘソを曲げてしまい、再起動となりました…。
作品はいろいろ失敗もありモチベーションが上がらないのですが、いまやっとフラット撮影したところです(遅
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天城の南天いいですよね~
次は天城いこうかな?と思うのですが、意外と遠いんですよね。
それでこの時期はさっといける朝霧高原を目指しちゃいます。
機材の電化で苦労は増えますね。私も時々何してるんだろうって感じになります。何度もPCリブートしてるとき(笑)
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たじさんこんばんは。
私は逆に、朝霧高原未だ行ったことないんです。そのうち行きたいと思います。
シンプルにできればそれに越したことないんですけどね。オートガイド、赤道儀制御、モーターフォーカス、冷却CCD…。現場で、空を見上げる時間が減ってる気がするのは悲しい現実ですかね
達人のみなさんのように確立してしまえば、余裕なのかもしれませんが…。
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光度調整までウォーム機構になっているのですね。
おまけにクランプで固定もできて、中々ガッチリした赤道儀のようですネ。
小生は機材を組んだらすぐにモーターの電源を入れてウォームが馴染むようにしています。(エージング)
その後、椅子やらパソコンやらを準備していたら、かれこれ小一時間くらいかかります。
それと、東側のウェイトを多少重くします。
そうすると、RA側の波形の暴れも安定してきます。
まぁドリフトにはあまり関係ないかもしれませんが・・・・・
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ウラカンさん、いらっしゃいませ~。
新しいこと好きなんで、いろいろ試しちゃってます。
東側を重くするといいって言いますよね。私もいろいろ試した挙句、シンプルな方法に落ち着くんだと思います。
ウォームの馴染みですか。そこはもしかするとこの赤道儀弱点かも知れない…。